人的資本の価値向上に向けて大規模なタレントマネジメントシステム改変へ挑む
※記事の内容は、取材当時(2024年8月)のものです
大和ハウス工業株式会社は2024年4月に、3年間利用していた他社のタレントマネジメントシステムから『CYDAS』へのリプレイスを決断しました。リプレイスを決断した理由や、ベンダー選定におけるポイント等、単なるシステムリプレイスに留まらない、組織全体の進化を見据えたお話を伺いました。
他社のタレントマネジメントシステムを導入して感じた課題
とある人事システムで人財情報を管理していたものの、十分に情報の一元化が実現できていないことに課題を感じ、2019年に初めてタレントマネジメントシステムを導入しました。しかし、弊社は事業規模が大きく、従業員の属性データも大量にあるので、人財情報の一元化を推進するためには、コストや負担がかなり大きくなります。ですから、必須であったデータ連携の構築が想像以上に煩雑になってしまい、うまく整理して進めることができませんでした。また、コミュニケーション不足により弊社とベンダーとの連携が不十分だったことも、うまく活用できなかった理由のひとつだと思います。結局、3年間ほどシステムを活用していない状態が続いてしまいました。
相川光一郎 経営管理本部人事部 次長
兼)人事DX推進グループ グループ長
兼)シェアードサービスセンター センター長
しっかり使い続けるために丁寧にリプレイスを検討
大和ハウスでは2022年から第7次中期経営計画が始まり、そこで「生きる歓びを、未来の景色に。」というパーパスを発表しました。会社を持続的に成長させるために 3つの経営方針を掲げ、その中の「経営基盤の強化」に「人的資本の価値向上」が含まれています。人的資本の価値向上のためにはタレントマネジメントそのものの考え方を見直し、会社のインフラとして欠かせないタレントマネジメントシステムも、ただ入れているだけで活用できていない状態から抜本的に見直す必要がありました。
人事担当役員から「本当にタレントマネジメントを推進していくのであれば、タレントマネジメントのあるべき姿を明確にし、先を見据えてグランドデザインを描くべきではないか」という提言もあり、再検討のプロジェクトを発足。4カ月間かけて丁寧に検討しました。
齋藤俊介 経営管理本部人事部 評価グループ主任
導入の決め手は「一緒にやれる感」
3社を比較した結果、いずれも機能としてできることはある程度似ている印象でしたが、「タレントマネジメント自体を推進していくパートナーとして、どの企業が一番弊社とフィットするのか」を重視し、サイダスさんを選定しました。こちらからリクエストするのではなく、「一緒につくっていきましょう」と伴走しながら提案いただけるのでは安心感が違いました。
タレントマネジメントシステムは導入して終わりではなく、長く使い育てていくものなので、製品やシステムの良し悪しはもちろん、それだけでなく会社全体が一緒に長く付き合っていきたいパートナーであるかどうか、という観点がとても大事なのではないかと思います。
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