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人材データの一元化と見える化を実現、次は高度な人材分析で組織全体のパフォーマンスの底上げへ

人材データの一元化と見える化を実現、次は高度な人材分析で組織全体のパフォーマンスの底上げへ

※「COMPANY Talent Management」シリーズ統合前の2024年11月13日以前の内容です

サイバーセキュリティ業界を牽引する株式会社ラックは、2016年にサイダスの旧システム『CYDAS HR』を導入し、2022年に『CYDAS』(現・「COMPANY Talent Management」シリーズ)への移行を決断しました。移行を考えた理由や、リプレイスを経験したからこそ抱いた率直なご意見をお伺いしました。


機能は他社の方が優れていた。それでもサイダスに決めた理由とは

➖ ラック様は2016年に『CYDAS HR』を導入されましたが、タレントマネジメントシステムを導入した背景を教えてください。

渡辺氏
2015年に人事部に異動した際、まず感じた課題は「人材データの一元化」と「見える化」でした。基本情報は基幹システム、評価情報はエクセル、経歴情報は業務経歴システム……とデータが分散しており、人事も現場社員も煩雑さを感じていたため、タレントマネジメントシステムの導入を検討しました。システム選定で重視していたポイントは、①機能面、②運用のしやすさ、③コストの3つです。

特に、今の状況を踏まえて最適なシステムは何かという機能面を重要視しましたが、いくら機能が充実していても運用がきちんと回らないと意味がないと思っていたので、使いやすさや保守のしやすさも大切にしました。

 

➖ 導入の決め手になったのは何だったのでしょうか?

平林氏
システムを導入するにあたり3社を比較しましたが、正直にお話しすると、機能面では他社が優れていました。しかし、運用担当者にも意見を尋ねたところ、『CYDAS HR』のユーザーインターフェース(UI)に対する評価が高く、「かわいらしくて使いやすそう」とか「人事も社員も親しみを持って利用できそう」という声が上がり、最終的に『CYDAS HR』の導入を決意しました。

 

➖ 実際に『CYDAS HR』を 導入してから、どのような変化がありましたか?

渡辺氏
当初の目的である「人材情報の一元化」と「見える化」は、かなり実現できたと思います。たとえば以前は、特定の資格を持つ社員を探す際にエクセルで個別に検索する必要がありました。さらに当該の有資格者が過去にどのような案件に携わったのかは、個別に本人に聞くか、その上司に聞くしかありませんでした。しかし『CYDAS HR』の導入後は、システム上で簡単に一覧表示できるようになりました。弊社はシステムインテグレーション事業を展開しているため、プロジェクトのアサインに活用できるのはとても便利です。誰がどのような資格を持っていて、過去にどんな研修を受けてきたのかが一目でわかるため、キャリアプランを立てる上でも活用できました。また、現場社員が人事を介さずに必要な情報にアクセスできるようになったことで、問い合わせが大幅に削減されたのはとても助かりました。

平林氏
特に、目標管理においては、システム内で承認まで完了できるようになったことで、エクセル管理と比較すると時間的には8割くらい削減されたのではないかと思います。所属長にとっても、新しく異動してきた部下の履歴を確認しやすくなりました。以前は履歴が見られなかったので、確認すること自体が時間的なロスとなっていましたから。

 

ラック全体のパフォーマンスを底上げしたい

 

➖ 導入の効果を実感していただけたようで大変うれしく思います。そのような中、2022年に『CYDAS』への移行を決断されたのは、なぜでしょうか?

渡辺氏
理由は2つあります。ひとつは、『CYDAS』へ移行すると、以前から利用したいと思っていた帳票出力機能(業務経歴を出力する機能)を活用できると知ったこと。もうひとつは、ピープルアナリティクス機能を活用して、さらに高度な人材分析を行いたかったからです。

『CYDAS HR』を導入したことで、人材データの一元化と見える化は実現できました。しかしタレントマネジメントシステムは本来、人材の選抜や最適配置のためのシステムだと思っています。今般将来の企業成長を見据え、ラック全体を底上げできるような仕組みを実現したいと思いました。そのためにはピープルアナリスティクスが必須。なので、より高度な分析やタレントプールの作成ができる『CYDAS』への移行を決めました。移行に関しては、サイダスさんが手厚くサポートしてくださったので、大きな問題もなくスムーズに完了することができました。

平林氏
弊社は技術職が7割を占めていますが、中核となるシステムインテグレーション事業のプロジェクトにおいては、その人が保有するスキルだけでなく、経験したことがあるプロジェクトの規模感、人事評価、人となり、案件の終了時期等、様々なデータを複合的に掛け合わせてアサインメンバーを検討する必要があります。できるだけ一人ひとりのデータを的確に蓄積することで、現場のマネジメント層が効率的に最適配置を検討することができますし、現在は力を発揮する機会が限られていても、環境が変われば活躍できる人材を発掘できるかもしれません。ラック全体のパフォーマンスを底上げするためにも、ピープルアナリテ ィクスは必須だと感じています。

 

サイダスに対する率直な評価と移行後に見えた課題

 

➖ 第一段階としてデータの一元化が達成できたからこそ、データの有効活用へと踏み切られたということですね。『CYDAS』への移行から2年ほど経過しましたが、実感されている変化はありますか?

渡辺氏
移行後も引き続き検索機能を活用していますが、実際に運用を始めてみると、以前はできていた検索方法が実行できないとか、使い勝手が良くない部分がある等の細かな課題が見えてきました。しかし、活用する中で感じた課題や要望は、カスタマーサクセスチームとの定例会で細かく共有しています。メンバーの皆さんの前向きでクイックな対応は素晴らしいなと、目を見張るものがあります。課題はありつつも、積極的に改善しようとしてくださるので、総合的に判断して移行は正しい選択だったと思います。ユーザーだからこそ気づけることもあると思いますので、今後も課題を感じた際には率直にお伝えしようと思っています。引き続き、手厚いサポートをお願いします。

 

真のタレントマネジメントの実現へ

➖ 今後、『CYDAS』をどのように活用していきたいと考えていますか?

渡辺氏
タレントマネジメントの本来の姿である選抜と最適配置に加えて、将来的には人材ポートフォリオの作成を視野に入れています。引き続き、保有スキルやプロジェクト情報等、様々な情報を蓄積し、As-lsに対するTo-Be像を描き、それにのっとったローテーション計画を策定・実行することで、ラックの事業を底上げしていくことを目指しています。そこに『CYDAS』が活用できるのではないかと期待しています。

平林氏
弊社の新中期経営計画では、既存事業の継続的な成長と合わせて、新たなビジネスの創出(「自動化/AI活用」や「統合セキュリティサ ービスプラットフォームの構築」等)を掲げています。そのためには、自律型人材やAI人材の育成が必要不可欠だと感じており、人事戦略と絡めて『CYDAS』も活用できたらと思っています。『CYDAS』でも、AIによる分析やデータの取り込みの自動化が進むと、さらに業務負荷が減り、痒いところに手が届くような分析ができると思うので、今後に期待しています。

➖ 率直なご意見も交えた貴重なお話を頂戴しました。ありがとうございました。

人材データの一元化と見える化を実現、次は高度な人材分析で組織全体のパフォーマンスの底上げへ
株式会社ラック(LAC Co., Ltd.)
創立:2007年10月1日
社員数:連結 2,192名(2024年3月31日時点)
資本金:26億4,807万5,000円
事業内容:セキュリティソリューションサービス、システムインテグレーションサービス、情報システム関連商品の販売およびサービス
ウェブサイト:https://www.lac.co.jp/
導入規模:1000名以上
利用開始:2016年12月
  • IT
  • 専門サービス
  • 1000名以上
  • 人材情報一元化
  • ロジック分析

業種別のよくある導入目的

  • 金融業

    データの一元化/属人化しない配置/育成・キャリア開発/厳しいセキュリティへの対応

  • 製造業・メーカー

    多拠点・多事業所のデータの一元化/研修状況・資格の見える化/管理職の適材適所

  • 建設業

    スキル・資格とプロジェクトのマッチング/1on1で現場育成/成果の見える化

  • 小売・サービス業

    データの一元化/最適配置/リーダー育成/キャリアパス明確化/エンゲージメント向上

  • 士業

    スキル・資格・業務内容・成果の見える化/納得感のある評価/従業員満足度向上

  • 介護・福祉

    人材の定着化/戦力の早期育成/安心感のあるコミュニケーション/働きがいの創出

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